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NEC、PLMソフト「Obbligato III」の設計支援機能などを強化した新製品AI技術で技能伝承を支援

NECは、製品技術情報を一元管理するPLMソフトウェア「Obbligato III」の設計支援機能などを強化した新製品を発売した。同社のAI技術を活用した設計支援機能をオプション提供する他、PostgreSQLに対応する。

» 2018年07月12日 12時00分 公開

 NECは2018年6月14日、製品技術情報を一元管理するPLM(Product Lifecycle Management)ソフトウェア「Obbligato III(オブリガート スリー)」の設計支援機能などを強化した新製品を発売した。同社のAI(人工知能)技術を活用した設計支援機能をオプションで提供する他、OSSのデータベースであるPostgreSQLに対応した。


 新製品では、オプションとして、深層学習技術を搭載した同社のAI技術「RAPID機械学習」を活用した設計支援機能を提供。ベテラン技術者の勘と経験を可視化し、経験の浅い技術者を支援する。

 ベテラン技術者が設計する際に図面や仕様書などの技術情報を検索、参照、更新した履歴を蓄積し、AIが学習して可視化する。経験の浅い技術者が設計する過程や製品・部品ごとに、PLMに蓄積された技術情報の中からおすすめの参考情報を提示して、設計作業を支援する。

 また、PostgreSQLに対応したことで、顧客の環境に合わせてデータベースを選択できるため、柔軟かつ低コストでシステムの構築・運用ができる。工程設計などを行う生産技術者の利用シナリオの検証により、製造プロセス情報管理における操作性を向上するなど、基本機能も強化した。

 新製品「Obbligato III R4.3」は最小構成で360万円〜(税別:5ユーザーの場合。ライセンス費用のみで、SI費は別途必要)で、同年12月の発売予定。オプションの「Obbligato AI Option」は価格未定で、2019年の発売予定。今後3年間で計150社への販売を目標としている。


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