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CADデータなどの機密情報を安全・高速・低コストで転送できるサービス日立システムズエンジニアリングサービス/日立システムズ

日立システムズエンジニアリングサービスは、日立システムズと連携し、国内外の拠点などとデータ共有を行う企業向けに、データを一時的に無意味化し、低コストで安全かつ高速に転送できる「グローバルセキュアデータ転送サービス」の販売を開始した。

» 2017年08月10日 07時00分 公開
[八木沢篤TechFactory]

 日立システムズエンジニアリングサービスは2017年7月31日、日立システムズと連携し、国内外の拠点などとデータ共有を行う企業向けに、データを一時的に無意味化し、低コストで安全かつ高速に転送できる「グローバルセキュアデータ転送サービス」の販売開始を発表した。

 同サービスにより、国内外の拠点と新製品の設計図情報などの機密情報をセキュアな環境を通じて共有できるようになり、ローカライズした製品の開発や分散開発などを支援するという。提供開始は同年10月からを予定し、価格は個別見積もり。両社は、2019年度末までに累計5億円の販売を目指すとしている。


 企業のグローバル展開が加速する中、特に製造業では、日本の設計・企画部門と海外工場/海外の設計部門との間で、CADなどの設計図面データや研究開発データなどを共有する機会が頻繁に発生している。こうした機密情報を共有する場合、物理的な輸送では時間もコストも掛かり、メール添付やファイルサーバを利用した転送では誤送信やセキュリティリスク(盗聴、ハッキングによる情報漏えいなど)が懸念される。

 同時に、CADデータなどは大容量になるケースが多く、暗号化した上でデータを転送する場合でも、ファイルサーバへのアップロード/ダウンロードに時間がかかってしまう。そのため、高額なコストを掛けて専用線を導入する企業が多く、低コストで安全かつ高速にデータ共有できるサービスが求められてきた。

転送時に機密データを一時的に“無意味化する”とは?

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