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ジェネレーティブデザインの真打、「形状合成」が設計の常識を覆すオートデスク Autodesk Generative Design(1/2 ページ)

オートデスクは、機械学習と解析に基づくアルゴリズムを応用し、設計者が思い付かないような形状を導き出す「ジェネレーティブデザイン」の製品化に関する最新状況を発表。2017年内に「Autodesk Generative Design」をプロダクト化し、既存製品への搭載を前提に展開していく方針を明らかにした。

» 2017年08月01日 08時00分 公開
[八木沢篤TechFactory]

 機械学習と解析に基づくアルゴリズムを応用し、設計者が思い付かないような形状をコンピュータが導き出してくれる「ジェネレーティブデザイン」。近年、商用3D CADかいわいで注目されているキーワードの1つであるが、その中でも比較的早い段階で、そのコンセプトを発表したのがオートデスクである。

 同社は、2014年12月に米国ラスベガスで開催された「Autodesk University 2014」で、ジェネレーティブデザインを“新しい時代のCAD”に位置付け、そのコンセプトを打ち出し、同社の研究機関であるAutodesk Researchを中心に研究開発を進めてきた。実際、同社は航空機メーカーのエアバスや、スポーツアパレルメーカーのアンダーアーマーなどとともに、ジェネレーティブデザインを活用したモノづくりプロジェクトを推進し、実績を積み上げてきた。

サンプル1サンプル2サンプル3 「ジェネレーティブデザイン」を活用して設計された形状を、金属3Dプリンタで出力したサンプル

 2017年はこうした成果を受けて、さらに同社のジェネレーティブデザインへの取り組みが加速しそうだ。


2017年内をめどに「Autodesk Generative Design」をプロダクト化

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