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トヨタが注目する「EtherCAT P」とは? 「EtherCAT」基礎解説TechFactory 人気記事TOP10【2017年2月版】

TechFactoryオリジナル記事コンテンツの人気ランキングTOP10。今回は、注目キーワードを分かりやすく解説する超速解説シリーズの第2弾「トヨタが全面採用を決めた『EtherCAT』とは何か」が第1位に! 近年、EtherCATが注目される理由、そしてトヨタの全面採用の決め手となったといわれる「EtherCAT P」についても触れています。

» 2017年03月17日 09時00分 公開
[TechFactory]

TechFactory 2017年2月の人気記事ランキング

 皆さん、こんにちは。TechFactory編集部です。

 今回は、2017年2月1〜28日までの期間に掲載されたTechFactoryオリジナル記事コンテンツの中から、人気記事ランキングTOP10をご紹介いたします。


「EtherCAT」が注目される2つの理由

 2017年2月公開の人記事ランキング、第1位はトレンドキーワードを分かりやすく解説する超速解説シリーズの第2弾「トヨタが全面採用を決めた『EtherCAT』とは何か」でした。

EtherCAT Technology Groupのロゴ ※出典:EtherCAT Technology Group EtherCAT Technology Groupのロゴ ※出典:EtherCAT Technology Group

 EtherCATとは“Ethernet for Control Automation Technology”の略称で、工場などのファクトリーオートメーション領域におけるイーサネットベースのフィールドバスです。近年、このEtherCATに注目が集まっているのですが、その理由が2つあります。1つは、「インダストリー4.0」をはじめとする製造業における“デジタル化”が急速に進みつつあることが挙げられます。さまざまなフィールドバスがある中、記事では「EtherCATの画期的なアーキテクチャや、ETG(EtherCAT Technology Group)企業による技術仕様の拡張および適合性改善、積極的な先進技術の追究に期待する要素も大きい」と、EtherCATが注目される理由を挙げています。

 そして、もう1つの大きな理由は、グローバルカンパニーであるトヨタ自動車によるEtherCATの全面採用です。採用の背景には、EtherCAT通信機能に電源供給機能を統合した「EtherCAT P」の存在が大きいといわれています。このEtherCAT Pにより、電源供給配線と通信線が1本に集約され、接続に必要な部品や工数コストの削減、装置の小型化や設置スペースの最小化が期待できます。このように、超速解説シリーズ「トヨタが全面採用を決めた『EtherCAT』とは何か」では、今注目のEtherCATの歴史から特長、将来性について紹介しています。未読の方はぜひこの機会にご覧ください!

IoTセキュリティ対策製品に飛びつく前に、企業が考えるべきこと

 第2位は、何かと話題の製造業IoTにおける“セキュリティリスク”の話題を取り上げた「IoTセキュリティ対策を検討する“その前に”――企業がまず考えるべきこと」でした。この記事は、「今こそ考えたい製造業IoTのセキュリティリスク」をテーマにスタートしたインタビュー企画の第1弾。製造業向けにも多くのソリューションを提供しているカスペルスキーのビジネスディベロップメントマネージャー 松岡正人氏に話を聞きました。

カスペルスキー ビジネスディベロップメントマネージャー 松岡正人氏 カスペルスキー ビジネスディベロップメントマネージャー 松岡正人氏

 既に海外では、社会インフラや製造業などを標的にしたサイバー攻撃による被害が出始めており、こうした状況を踏まえて松岡氏は「今後、日本でも産業システムや社会インフラを対象とした攻撃がやってくる」と警鐘を鳴らします。その1つのきっかけになり得るのが、2020年の東京オリンピック・パラリンピックだというのです。目立ちたいサイバー犯罪者たちが国際的なイベントを機に、日本企業を狙う可能性が高く、東京オリンピック・パラリンピックに無関係の企業でもその標的になり得ると……。

 こうした攻撃を最小限に抑えようと、“IoTセキュリティ対策製品”の導入を検討する企業も多いと思いますが、「それだけで解決できるものではない」といいます。では、IoTセキュリティ対策の前に企業は何を考えるべきなのでしょうか? 松岡氏が「あるべき考え方」を述べています。その考え方について詳しく知りたい方は、「IoTセキュリティ対策を検討する“その前に”――企業がまず考えるべきこと」をご覧ください。

東芝の今後……

 第3位は、EE Times Japan編集部が2017年1月に掲載したエレクトロニクス関連の企業動向ニュースの中から、注目記事をピックアップした「企業動向を振り返る 2017年1月版:半導体を手放す東芝、今に至る足跡を振り返る」でした。ここ最近のエレクトロニクス業界の話題といえば、何といっても東芝の動向でしょう。さまざまなメディアで報じられている通り、不正会計問題、そして今回の原子力事業における巨額損失の穴埋めに、成長分野であるメディカル事業、主力のメモリ事業と同社の“稼ぎ頭”を切り売りせざるを得ない状況を見ると、東芝復活の道はかなり険しいものだということが容易に想像できます。M&Aや事業買収のニュースはたくさんありますが、日本を代表する企業が衰退していく様子は実に悲しいものです……。

「TOSHIBA」ロゴの鮮やかな四日市工場 第6製造棟 「TOSHIBA」ロゴの鮮やかな四日市工場 第6製造棟

IoT時代のセキュリティリスクに備える

 今回の注目は、第5位にランクインした「狙われる国内製造業――事例から学ぶIoT時代の「工場セキュリティ」(前編)」です。「第1回 スマート工場EXPO」(会期:2017年1月18〜20日)で行われたトレンドマイクロのセミナー「事例に学ぶ! 製造大手も始めた工場セキュリティの最新動向」の模様を詳細にレポートしています。前述の「IoTセキュリティ対策を検討する“その前に”――企業がまず考えるべきこと」でも触れていますが、IoTやインダストリー4.0を背景とした「つながる工場」の実現が進んでいく中、製造業と言えどもセキュリティ対策についてもしっかりと考え、取り組んでいかなければなりません。記事では、世界的に広まるサイバー攻撃による被害事例に加え、こうした脅威に対する具体的な対策について紹介しています。

日本における工場の被害実態(上田氏の講演スライドより) 日本における工場の被害実態(トレンドマイクロ 上田勇貴氏の講演スライドより)

 ちなみにTechFactoryでは、お隣の編集部「TechTargetジャパン」とともに編集合同特集「IoT時代のセキュリティリスクに備える」を公開しています。IoTセキュリティに関する情報収集にぜひご活用ください!

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