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» 2017年03月15日 09時00分 UPDATE

IoTスペシャリストを目指そう(10):第10問 IoTシステムによる生産管理(2)「デジタルツイン」を理解する (1/2)

IoTプロジェクトを計画・推進するには、技術から法律まで幅広い知識が求められます。本連載ではIoT検定制度委員会監修の下、IoT関連の知識・スキルアップに役立つ問題を出題し、その解答を詳しく解説していきます。今回のテーマは「IoTシステムによる生産管理」です。

[IoT検定制度委員会,TechFactory]

はじめに

 前回は「ものづくり企業」のIoTによる生産現場改善に関して、「マスカスタマイゼーション」や「スマート工場」を実現する上で重要な生産システムに頻出する下記4用語について確認しました。

用語 概略
BOM(Bill of Materials) 部品表と言われ、製品1単位を生産するのに必要な部品と種類を示す構成表
MRP(Materials Requirements Planning) 必要な所要量を計算し、部品や原材料の調達や生産計画を作成します
MES(Manufacturing Execution System) 工場の生産ラインを監視・管理するシステムであり、ISO22400にて生産性指標が標準化されています。
POP(Point of Production) 工場の生産時点情報を機械、設備、作業者などからリアルタイムに採取し管理します

 上記は、IoTとして生産システムをつなぎ、それらのシステムのデータを有効に活用するベースとなる要素です。

製造業の業務システム(概略図) 製造業の業務システム(概略図)

デジタルツイン

 「スマート工場」を実現する上で重要な考え方として、「デジタルツイン」があります。この「デジタルツイン」では、下記の図のように物理(フィジカル)空間での工場や製品の将来的な動きをデジタル空間にリアルタイムに再現することで、精度の高い設計/生産/サービス提供を可能とします。

 上記の図のように、この「デジタルツイン」では生産管理システムに加え、IoTの中核技術である、AI(人工知能)、ロボット(自動化)、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)などの基本技術も重要になります。

 また、「デジタルツイン」では物理空間上の生産設備/システムやモノ(製品)をデジタル化するだけでなく、プロセスをつなげ、情報やサービスの視点で、将来的なライフサイクル全般の予測も含めた総合的な管理が必要になります。これらのベースとして、上記の図にも記載されているBOP(Bill Of Process)やPLM(Product Lifecycle Management)、ALM(Application Lifecycle Management)、SLM(Service Lifecycle Management)への理解もポイントとなります。

今回の問題

 それでは、IoT関連の知識・スキルアップに役立つ問題を出題します! 今回は、上記のものづくりの現場を管理し、IoTによるスマート工場に関連する問題となります(※)。

問題(10):

IoTによるスマート工場やデジタルツインを実現する上で必要となる考え方に関連する次の用語の説明として、最も正しいものを1つ選びなさい。

  1. BOP(Bill Of Process)は、部品表と言われ、製品1単位を生産するのに必要な部品と種類を示す構成表です
  2. PLM(Product Lifecycle Management)は、“情報”の視点で製品の開発/生産/保守に渡るライフサイクル全般を管理します
  3. ALM(Application Lifecycle Management)は、“モノ”の視点でソフトウェア全般のライフサイクルの管理により、開発/生産全般を適切に把握します
  4. SLM(Service Lifecycle Management)は、“サービス”の視点で、サービスのライフサイクル全般を管理し、顧客の満足度を向上させます

※本連載の設問が実際のIoT検定にそのまま出題されるわけではありません。

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