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リスクを制御するため、あらためて確認したい「機能安全」の考え方TechFactory通信 編集後記

木製展示物の火災事故などここ最近、人が作ったモノに起因するトラブルが相次いでいます。製造業に携わる以上、自分たちが作りだしたモノが原因で事故が起こることは可能な限り避けなければなりません。そこで今回は「機能安全」についてあらためて考えたいと思います。

» 2016年11月19日 09時00分 公開
[渡邊宏TechFactory]

 明治神宮外苑にて発生した木製展示物の火災事故や博多駅前の道路陥没など、ここ最近、人が作ったモノ(道路はちょっと毛色が違いますが……)に起因するトラブルが相次いでいます。製造業に携わる以上、自分たちが作りだしたモノが原因で事故が起こることは可能な限り避けなければなりません。そこで今回は「機能安全」についてあらためて紹介したいと思います。

 ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、「機能安全」とは安全な製品を開発するために有効と考えられる管理や適用手法を定めたものです。具体的には国際規格である「IEC 61508」をベースに、自動車であれば「ISO 26262」といったように、製品分野ごとで専用規格が用意されています。詳細は論を別にするとして、「安全を確保するため」に製造側がどのような考え方を持つべきでしょうか。

(初出時、IEC 62304についての記載に誤りがありましたので該当箇所を訂正させて頂きます 2016/11/21 18:38追記)
TechFactory通信 編集後記

この記事は、2016年10月31日発行の「モノづくり総合版 TechFactory通信」に掲載されたTechFactory担当者による編集後記の転載です。

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 例として小さな子どもが異物を誤って飲んでしまう事故である「誤飲」を、おもちゃメーカーの立場で考えます。

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