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速く! 正確に! 基本性能を極限まで追求した水平多関節ロボットデンソーウェーブ HSRシリーズ

デンソーウェーブは、新型高速スカラロボット「HSRシリーズ」(可搬8kgモデル)を2016年10月から販売すると発表した。

» 2016年09月13日 12時00分 公開
[八木沢篤TechFactory]

 デンソーウェーブは2016年9月12日、新型高速スカラ(水平多関節)ロボット「HSRシリーズ」(可搬8kgモデル)を同年10月から販売すると発表した。ラインアップは、アーム長480mmの「HSR048」、550mmの「HSR055」、650mmの「HSR065」の3種類が用意されている。

 HSRシリーズは、「速く動き始める」「速く動き続ける」「正確に止まる」という実工程で要求される基本性能を追求したロボットである。これまでの業界指標であった瞬間最大速度ではなく、CPM(Cycle Per Minute:1分間の仕事量)にこだわり、高速連続稼働を実現。さまざまな高速アプリケーションの対応に貢献するという。

新型高速スカラロボット「HSRシリーズ」 新型高速スカラロボット「HSRシリーズ」のイメージ(出典:デンソーウェーブ)

 高速動作の実現に当たり、軽量化と機械構造を刷新。モータ配置などを抜本的に見直し、アーム先端の軽量化を最大限に行った。同時に、放熱性を向上させることで、連続稼働による高速性も実現した。さらに、剛性を強化した新型アームとシャフトを採用し、最大可搬質量8kgをサポートする。

 こうした特長に加え、長年ロボット開発を手掛けてきた同社独自のノウハウを生かし、機械設計と制御を高次元で連携させ、アーム先端の残留振動を低減。アームの状態を動的に制御に反映させて、短時間でアーム先端の制振を可能にしたとしている。


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