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ロボット接客の“抵抗感”を和らげる遠隔操作ソリューション、介護福祉現場の人手不足解消にも期待!?TechFactory 人気記事TOP10【2016年8月版】

TechFactoryオリジナル記事コンテンツの人気ランキングTOP10をご紹介。今回は、アスラテックが発表した、人型ロボット「Pepper」を遠隔操作できるシステム「VRcon for Pepper」のライセンス提供開始のニュース記事「ロボットによる接客の違和感は“中の人”が解決する!? 『Pepper』遠隔操作ソリューション」が第1位でした!

» 2016年09月07日 09時00分 公開
[TechFactory]

TechFactory 8月の人気記事ランキング

 皆さん、こんにちは。TechFactory編集部です。

 今回は、2016年8月1〜31日までの期間に掲載されたTechFactoryオリジナル記事コンテンツの中から、人気記事ランキングTOP10をご紹介いたします。


ソフトバンクロボティクスの人型ロボット「Pepper」(出典:ソフトバンクロボティクス) ソフトバンクロボティクスの人型ロボット「Pepper」(出典:ソフトバンクロボティクス)

 第1位は、ソフトバンクロボティクスの人型ロボット「Pepper」を遠隔操作できるシステム「VRcon for Pepper」(以下、VRcon)のライセンス提供開始のニュース記事「ロボットによる接客の違和感は“中の人”が解決する!? 『Pepper』遠隔操作ソリューション」でした。

 VRconを開発したのは、ロボット制御技術「V-Sido」でおなじみのアスラテック。VRconは、操作用端末(スマートフォン、タブレット端末、PCなど)を使って、インターネットに接続されたPepperを遠隔操作するシステムです。遠隔操作の他、映像や音声を使ったやりとりを行ったり、操作者(オペレーター)の音声をそのまま出力したりすることも可能です。また、オペレーターの言葉やキーボード入力した内容をPepperの声で読み上げる機能や、Pepperのカメラ映像/マイク音声を操作用端末で出力する機能なども備えています。

 記事後半でも紹介しましたが、従来のロボットによる接客の課題として、「会話の微妙なニュアンスなど、人間の接客の方が良い・勝っている」「人間より(コミュニケーションに)時間や手間が掛かりそう」などが挙げられています。また、ロボットが接客をすること自体に対し、「抵抗がある」「抵抗はないが、違和感がある」とする人も多くを占めています。今回のVRconは、専門オペレーターによる遠隔操作とサービスロボットの機能を融合させたシステムであり、従来感じていたロボットによる接客の抵抗感、違和感を解消するものとして大いに期待されています。今後、VRconのライセンス提供を受けたシステムインテグレーター各社から新しいロボットサービスが登場することを期待したいと思います。

 続く第2位は、連載「組み込み/IoT機器開発で使えるWindows」の最終回「IoTの実現に最適な『Windows IoT』と『Azure IoT』」でした。今回は、IoTの実現に欠かせない要素の1つ“クラウド”に焦点を当て、マイクロソフトのクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」のIoT向けサービス、そして組み込み/IoTデバイスとクラウドの連携活用について詳しく紹介しています。連載のバックナンバーはこちらになります(⇒連載「組み込み/IoT機器開発で使えるWindows」バックナンバー)。

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 そして第3位は、フロスト&サリバンが実施したリサーチ分析「医療用ウェアラブルデバイスの戦略分析」に関するニュース記事「“Internet of Medical Things”の成長を促す医療用ウェアラブルデバイス」でした。専門機関などの認可・認証を受けた医療・臨床グレードウェアラブルデバイスの進化は、医療ケアのサービス提供モデル(場所や時間に縛られないサービスなど)を変革するものとして期待されています。また同時に、ウェアラブル技術がさらに進化することで、今後の医療分野におけるIoT「Internet of Medical Things(IoMT)」の成長をけん引していくだろうとしています。記事では医療用ウェアラブルデバイス市場の推移と予測について触れていますのでぜひご覧ください。

 今回のランキングで注目なのは、第7位の「国内ユーザー企業の48%が『限定的導入』にとどまる――IoT導入の阻害要因は?」です。IT専門調査会社のIDC Japanは「国内IoT(Internet of Things)利用成熟度に関するユーザー調査」を実施し、その概要を発表しました。これによると、現状多くの国内IoTユーザー企業のIoTに対する取り組みは、一部の部署/プロセスのみで実施されており、組織全体のビジネス基盤として活用している企業は限られていることが分かりました。こうした遅れの原因として、「IoTの費用対効果が見えにくいこと」「IoTに関わる技術標準が乱立しその選定が難しいこと」「法規制が障壁となっていること」「情報セキュリティ上の不安を払拭(ふっしょく)し切れていないこと」などが関係しているとIDCは分析しています。皆さんの職場での取り組み状況はいかがでしょうか?

国内IoTの成熟度ステージ分布(出典:IDC Japan) 国内IoTの成熟度ステージ分布(出典:IDC Japan)

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