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ハイブリッド車と電気自動車向けバッテリーパックモニターIntersil ISL78610

インターシルは、ハイブリッド車と電気自動車のバッテリーシステムを保護する、12セルリチウムイオンバッテリーパックモニター「ISL78610」を発表した。

» 2016年07月15日 10時00分 公開

最大12セル電圧を監視可能

 インターシルは2016年6月、ハイブリッド車と電気自動車のバッテリーシステムを保護する、12セルリチウムイオンバッテリーパックモニター「ISL78610」を発表した。セルバランシング機能と、高精度の電圧、温度監視機能を搭載している。

 ISL78610は、高精度の電圧読み取り、診断機能により、最大12セル電圧を監視できる。測定精度は±10mVで、VBAT測定精度は±100mV。基準電圧源や14ビットA-Dコンバーター、レジスターを内蔵し、2Mビット/秒 SPIインタフェースを通じて、マイクロコントローラーに直接接続できる。主要内蔵機能を対象としたシステム診断機能も搭載。動作温度は−40℃〜105℃で、AEC-Q100 Grade-2に準拠した。

バッテリーモニター「ISL78610」 バッテリーモニター「ISL78610」

 システム設計の際、単独のバッテリーパックモニターとして使用できるほか、高精度マルチセルバッテリーマネジャー「ISL78600」と組み合わせることで、冗長バックアップデバイスとしても使用できる。これにより、自動車用機能安全規格「ISO26262」のASIL-D準拠システムの実現が可能になるという。

 両製品とも、オープンワイヤ、過電圧、低電圧、過温度、セルバランシング故障などの内部、外部故障検出機能を搭載しており、バッテリーパックの故障を解消できる。高い過渡耐性とEMC、EMI耐性を提供する独自の通信システムにより、複数のデバイスのデイジーチェーン接続が可能で、最大168セルのシステムをサポートできる。

 パッケージは、いずれも10mm角の64ピンTQFPで、1000個購入時の単価はISL78610が6.30米ドル、ISL78600が7.00米ドルとなっている。


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