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特集:IoT時代のセキュリティリスクに備える

IoTのセキュリティ課題解決と運用コスト削減を可能にするゲートウェイ端末アットマークテクノ Armadillo

アットマークテクノ、大日本印刷、コネクシオの3社は、セキュリティ対応版のIoTゲートウェイ端末を共同開発し、2016年秋に販売を開始すると発表した。

» 2016年05月18日 09時00分 公開
[八木沢篤TechFactory]
DNPのSAMを搭載したIoTゲートウェイ端末 DNPのSAMを搭載したIoTゲートウェイ端末

 アットマークテクノ、大日本印刷(以下、DNP)、コネクシオの3社は2016年5月11日、セキュリティ対応版のIoTゲートウェイ端末を共同開発し、同年秋に販売を開始すると発表した。

 同製品の最大の特長は、DNPがICカード事業で培ったデジタルセキュリティ技術を応用し、機器組み込み用に開発を行った「SAM(Secure Application Module)」を搭載している点だ。これにより、データの漏えいや機器の乗っ取りといったセキュリティリスクを防止でき、高セキュリティなIoT環境を実現できるという。

 ご存じの通り、IoTビジネスを成功に導く上で、情報セキュリティ対策は欠かせない。ガートナーが発表した、IoTテクノロジートレンドのトップ10の中でも「IoTセキュリティ」が挙げられている(関連記事:IoTビジネスで成功を目指すなら絶対に押さえておきたいテクノロジー10選)。IoTにより、多くの機器がネットワークに接続されるようになり、広範囲に新しいセキュリティリスクと課題が生み出されると考えられている。そうしたリスクの対象は、IoTデバイスそのものだけでなく、IoTデバイスのプラットフォームやOS、ネットワーク通信、接続先のシステムも含まれる。

 実際に最近では、車載システムの脆弱(ぜいじゃく)性が報告されたり、米国で電光掲示板の道路標識がハッキングされたりするなど、情報セキュリティ対策が施されていないネットワーク機能を有する組み込み機器が、サイバー攻撃の脅威にさらされ始めている。

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高セキュリティなIoT環境を低コストで運用できる

 こうしたリスクを回避するため、現状、IoTシステム/サービスの構築・運営者は、エッジデバイス側とサービス側との通信に、専用回線やインターネットから遮断されたモバイル回線を用いることが多い。

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