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» 2016年05月02日 15時00分 UPDATE

島津製作所 inspeXio SMX-225CT FPD HR:業界トップクラスの視野/解像度を誇るマイクロフォーカスX線CTシステム

島津製作所は、マイクロフォーカスX線CTシステム「inspeXio SMX-225CT FPD HR」を発売した。

[提供:MONOist編集部,TechFactory]

 島津製作所は2016年4月、マイクロフォーカスX線CTシステム「inspeXio(インスペクシオ)SMX-225CT FPD HR」を発売した。大型高解像度フラットパネル検出器を搭載したことで、業界トップクラスの広い撮影視野と高い解像度の3次元画像を得ることができるという。

 マイクロフォーカスX線CTシステムは、マイクロフォーカス(微小焦点)X線発生装置とX線検出器との間で回転する検査対象物(ワーク)のX線透視画像をコンピュータ処理することで、ワークの内部構造を3次元で観察できる装置。主に、自動車部品、電子機器、リチウムイオン電池などの研究開発、検査、故障解析といった目的で利用されている。

 他には、iPS細胞から作製した骨や組織の微小な内部領域を非破壊観察する用途で導入されるケースもあり、再生医療の発展や医療用3Dプリンタの実用化などが進めば、システムの導入がさらに広がると予想される。

 今回発売されたinspeXio SMX-225CT FPD HRでは、同社従来製品比で約4倍の面積のフラットパネル検出器や、X線発生効率を同社比で約3倍に高めた自社製X線発生装置を搭載したことで、最大1400万画素相当の入力解像度が可能になった。これは同社の従来最上位機種との比較で8倍以上であり、大きなワークを1度に撮影できることに加え、微小な領域も高精細かつ高コントラストに観察できる。

 また、同社の従来最上位機種と比べて、最大撮影領域が約60%広がり、直径400mmまでの視野でそのまま撮像が可能になった。その上、セット可能なワーク重量はこれまで9kgまでだったが、同製品は12kgまでのワークをセットできる。

 さらに、大容量のデータを高速に処理するため、制御用のソフトウェアが新たに開発された。同社比で最速50倍となる演算処理機能により、撮影後、素早くデータを確認することができる。また、従来は、ワークの材質に合わせてオペレーターがX線照射条件、積算時間、取り込み画像枚数などを検討する手間が発生していたが、今回新たに搭載した「おまかせCT撮影機能」を使用することで、ワークの材質と画質の選択のみで最適な撮影条件を自動設定できるようになった。

 これらの機能により、これまで観察が難しかったGFRP(ガラス繊維強化プラスチック)、CFRTP(炭素繊維強化熱可塑性プラスチック)など複合樹脂材料の内部構造や断面画像も簡単に取得でき、多様なワークに1台で対応できるようになった。

 価格はソフトウェア込みで8800万円(税別)。国内では2016年度に10台の販売を目指すという。

マイクロフォーカスX線検査装置 inspeXio SMX-225CT FPD HR マイクロフォーカスX線検査装置 inspeXio SMX-225CT FPD HR
撮像データ例(左:アルミダイカスト欠陥解析、右:GFRP繊維配向解析) 撮像データ例(左:アルミダイカスト欠陥解析、右:GFRP繊維配向解析)

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