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特集:IoT時代のセキュリティリスクに備える

組み込み機器向け「Windows Embedded/IoT」とは?組み込み/IoT機器開発で使えるWindows(1)(2/4 ページ)

» 2016年04月26日 09時00分 公開

汎用OSは組み込みOSの代わりになるか?

 では、汎用OSをそのまま組み込みOSとして使うことはできるのでしょうか? PC向けのWindows OSを組み込み機器に搭載する場合を例として、どのような課題や問題が発生するか考えてみましょう。

 PC向けのWindows OSは標準の状態で豊富な機能を持っています。いくら組み込み機器の要求が多機能化・高度化されたといっても、やはり不要な機能は極力外したいというのが本音でしょう。

 また何より供給期間の問題もあります。既に市場で「Windows XP」や「Windows 7」といったOSの入手が困難なことを見ても分かる通り、新しいバージョンのOSがリリースされると古いバージョンのOSは購入が難しくなっていきます。機器寿命の長い組み込み機器においては、長期間にわたり継続して購入できないOSは採用しにくいものとなってしまうのです。

組み込み機器向けに最適化されたWindowsやLinux

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