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退職者の50%は“本当の退職理由”を伝えないエン・ジャパン 退職理由のホンネとタテマエ

人事担当者向け中途採用支援サイト「エン 人事のミカタ」は、「退職理由のホンネとタテマエ」についてのアンケート調査結果を発表した。

» 2016年04月05日 15時00分 公開

 エン・ジャパンが運営する人事担当者向け中途採用支援サイト「エン 人事のミカタ」は、2016年2月22日に「退職理由のホンネとタテマエ」についてのアンケート調査結果を発表した。


 調査の対象者は「エン転職」利用者で、そのうち1515名から回答を得た。「会社(人事)に伝えた退職理由は、本音と異なるものでしたか」と尋ねたところ、47%が「はい」と回答。約半数が会社に本当の退職理由を伝えていないことが分かった。

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 次に、退職理由を「会社に伝えた退職理由」と「本当の退職理由」に分けて調査。その結果、会社に伝えた退職理由として最も多かった回答は「結婚、家庭の事情」(23%)だった。

 家庭の事情という理由は非常に個人的な問題であるため、建前だと感じながらも会社は踏み込みにくい。多くの人がそのことを分かっているからこそ、会社に伝える退職理由として挙げたようだ。

 「本当の退職理由」は「人間関係」が25%でトップ。これは「会社に伝えた退職理由」では6%と少数だ。また、会社に伝えた退職理由として上位だった「家庭の事情」「体調を壊した」を本当の退職理由として挙げた人は1〜2%。ホンネとタテマエの大きなギャップが見て取れる結果となった。

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本音が言えなかった理由は「円満退社したかったから」

 会社に本音の退職理由が言えなかった理由を尋ねると、最多回答が「円満退社したかったから」で34%。続いて「話をしても理解してもらえないと思ったから」が21%となった。会社や経営者に不満や諦めを持ちながらも、波風を立てずに退職したいという心理がうかがえる。

 また、「会社批判になってしまうから」(11%)、「建設的な話し合いにならないから」(10%)、「退職慰留や引き留めにあうから」(10%)などからは、退職時の面倒ごとを避けたいという気持ちが読み取れる。

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