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従来比4倍の速度でデータのリード/ライトができるクアッドSPI FRAM富士通セミコンダクター MB85RQ4ML

富士通セミコンダクターは、54Mバイト/秒のデータ転送が可能な4Mビット クアッドSPI FRAM「MB85RQ4ML」を開発し、サンプル提供を開始した。

» 2016年03月10日 08時00分 公開
[EDN Japan]

 富士通セミコンダクターは2016年2月、54Mバイト/秒のデータ転送が可能な、4Mビット クアッドSPI FRAM「MB85RQ4ML」を開発し、サンプルの提供を開始した。

 高速動作と不揮発性メモリという2つの特長により、ネットワーキング/RAIDコントローラー/産業用コンピューティング分野での用途に適するという。

4Mビット クアッドSPI FRAM「MB85RQ4ML」のパッケージ 4Mビット クアッドSPI FRAM「MB85RQ4ML」のパッケージ

リード/ライトの保証回数は10兆回

 MB85RQ4MLは、1.8V単一電源、4本の入出力ピンを備えたクアッドSPIインタフェースを採用し、108MHz動作で54Mバイト/秒のデータ転送速度を可能にした。同社の44ピン パラレルインタフェース4MビットFRAMに比べ、入出力ピン数は少ないものの、約4倍の速度でデータのリード/ライトを可能にしている。

 リード/ライトの保証回数は10兆回で、データ保持特性は85℃において10年。データを保存する大容量の不揮発性メモリと高速のワークメモリの中間に位置し、高速アクセスによるデータ書き換えとデータのバックアップをサポートした。そのため、連続的に設定データを書き換えるルーターなどのネットワーク機器に適しているという。ネットワーキング分野のアクセス情報を保護するメモリとして、機器の性能向上に貢献できる。

 MB85RQ4MLは、16ピンのSOPパッケージで提供される。


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